和紙の種類

みなさんは和紙の色や形、模様、厚さなどで和紙を区別していませんか?
実は、現在和紙として売られている紙のほとんどが工場の機械でかれたものなのです。

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明治時代に和服が洋服に変わっていったように、
だんだんと工場の機械で抄かれた「洋紙」が増えていきました。

明治6年から始まった洋紙の生産は、時代の末期に和紙の2倍の量になります。

そして、「手漉き」ではなく「機械抄きの和紙」も生産されるようになりました。
だんだんと和紙と洋紙の境目がなくなっていきます。
現在、私たちの身の回りにある「和紙」は、
ほとんどが「機械抄き」のものです。

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「和紙」と言われるものには大まかに言って、
4種類のものがあります。
①楮、三椏、雁皮など、本来の和紙の原料だけを使った「伝統的「手漉き和紙」
②和紙の原料に洋紙の原料(木材パルプ)を混ぜ、お手頃価格の「手漉き和紙」
③和紙の原料に洋紙の原料を混ぜた、価格を下げて大量につくることができる「機械抄きの和紙」
④洋紙の原料だけを使った「機械抄き」の「和紙風?の紙」
現在の優れた技術によって抄かれているので、見た目だけでは、ほとんど区別がつきません。

楮や三椏だけを使った和紙が「本物」と言えるものですが、
それでは価格がとても高くなってしまいます。
洋紙の原料(木材パルプ)をブレンドしたものや、
機械抄きの紙はお求めやすいお手頃価格です。
それぞれ上手に使い分けると良いでしょう。

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