関東地方の「和紙の里」

kanto

茨城県

西ノ内和紙(にしのうちわし)

茨城県常陸大宮市の旧山方町地域で漉かれている和紙。徳川時代、水戸藩主水戸光圀翁によって西ノ内紙と名付けられたそうです。

昭和46年12月2日茨城県の無形文化財に指定され、昭和51年5月には国道118号沿いに紙のさと西ノ内和紙資料館が開館しました。

原料の楮、紙漉きの道具、世界の手漉き紙が展示されている他、紙漉き、すき絵体験もできます。もちろん和紙の購入もできます。

紙のさと 西ノ内和紙資料館

  • 茨城県常陸大宮市舟生90
  • 0295-57-2252
詳しく知りたい方はこちらへ

栃木県

烏山和紙(からすやまわし)

那須の連邦から下る那珂川なかがわの清流に恵まれた那須烏山市(旧那須郡烏山町)で漉かれる和紙。紙の漉き場はたいてい川の近くにあります。和紙づくりには水が必要なことはもちろんですが、船で各地へと運ぶために都合が良かったのです。

明治の頃、烏山地区には1,000軒程の紙を漉く家があり、那珂川には東京へ和紙を運ぶ船がたくさん行き来していたそうです。現在は福田製紙所和紙の里紙漉き体験【要予約】、烏山和紙会館で製品の購入ができます。

烏山で漉かれた和紙で特に有名なものは程村紙ほどむらしで「厚紙の至宝」と呼ばれました。国の重要無形文化財にも指定されています。

福田製紙所 和紙の里

  • 栃木県那須烏山市小原沢599
  • 0287-82-2128


烏山和紙会館

  • 栃木県那須烏山市中央2-6-8
  • 0287-82-2100

詳しく知りたい方はこちらへ

群馬県

桐生和紙(きりゅうわし)

群馬県と栃木県の県境、桐生市梅田町。ここで漉かれた和紙は桐生城御用達となり、また享保から天明にかけて桐生商人、書上かきあげ文左衛門により桐生紙として江戸に送られていました。明治から大正にかけてはおよそ20軒の農家が紙漉きをしていたようですが、現在は星野さん一軒のみとなっています。

桐生和紙

  • 群馬県桐生市梅田町5丁目7348番地
  • ℡ 0277-32-0201

※桐生紙を各種販売しているそうです。

詳しく知りたい方はこちらへ

■ 桐生和紙


幅広い麺が特徴!桐生市の郷土料理「ひもかわうどん」

群馬県は晴れの日が多く空気が乾燥していて、しかも土壌の水はけがよいため、小麦づくりに向いています。
県内には、うどんだけでなく、焼きまんじゅうや焼きそば、もんじゃにパスタなど、小麦粉を使った料理がたくさんあります。

桐生市では郷土料理のひもかわうどんが有名です。普通のうどんよりも幅が広く、店によっては10cm以上のものを出します。

幅広だけど、厚みは1mm程度と薄く、つるんとした喉ごしが特徴です。
和紙を訪ねた後に、ぜひ近くのうどん店の暖簾のれんをくぐってみてください。


埼玉県

小川和紙(おがわわし)

1,300年の歴史を持つ小川和紙は、埼玉県比企郡小川町秩父郡東秩父村で漉かれています。江戸に近いこの地域は紙の大生産地として最盛期は800軒もの家が紙漉きにかかわっていたそうです。

国の重要無形文化財の指定を受けている細川紙とは、江戸時代中期に紀州細川村(和歌山県)で漉かれていた細川奉書という良質な紙の技術が伝えられたものです。

東秩父村の道の駅 和紙の里ひがしちちぶ小川町和紙体験学習センター、埼玉伝統工芸会館にて紙漉き体験ができます。


道の駅 和紙の里ひがしちちぶ

  • 埼玉県秩父郡東秩父村大字御堂441
  • 0493-82-1468

詳しく知りたい方はこちらへ

小川町和紙体験学習センター

  • 埼玉県比企郡小川町大字小川226
  • 0493-72-7262

詳しく知りたい方はこちらへ

埼玉伝統工芸会館

  • 埼玉県比企郡小川町小川1220
  • 0493-72-1220

詳しく知りたい方はこちらへ

東京都

軍道紙(ぐんどうがみ)

軍道紙東京都無形文化財に指定されています。かつて東京の西部、八王子市、五日市周辺では、たくさんの集落で紙が漉かれていたようですが、最後まで残ったのが乙津村で、そこには軍道という集落があったそうです。

最盛期は幕末から明治にかけてですが、だんだんと漉く家も少なくなり、昭和39年に最後の生産者 高野源吾氏が廃業ししました。

現在ではあきる野ふるさと工房、軍道紙保存会が運営する軍道紙の家にて紙漉き体験、和紙づくりができます【要予約】。

東京都区内からは、秋川渓谷を含め日帰り旅行で充分楽しめる距離です。

あきる野ふるさと工房

  • 東京都あきる野市乙津671
  • 042-596-6000
詳しく知りたい方はこちらへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました