北陸地方の和紙の里

新潟県

小国和紙(おぐにわし)

新潟県長岡市小国地域(旧刈羽郡小国町)で漉かれている紙。積もった雪の上にこうぞを広げ、強い紫外線と雪の力を利用して漂白するさらと呼ばれる技法が特長です。最盛期は明治の頃だそうですがその後、途絶えてしまいました。いまは(有)小国和紙生産組合紙漉き体験、和紙工作、紙の美術博物館にて展示を見ることができます。

(有)小国和紙生産組合

  •  新潟県長岡市小国町小栗山145
  • 0258-95-3016

紙の美術博物館

  • 長岡市小国町上岩田208
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門出和紙(かどいでわし)

新潟県柏崎市高柳町門出地区で漉かれた紙。最盛期の大正時代には 40戸ほどの漉き家があったそうですが、昭和48年に門出和紙工房ただ一戸になりました。
高志の生紙工房こしのきがみこうぼうには門出和紙を使った作品の展示スペースや販売スペースがあり、紙漉き体験もできます。

高志の生紙工房

  • 新潟県柏崎市高柳町門出2851
  • 0257-41-2361

小出和紙(こいでわし)

新潟県東蒲原郡上川村で漉かれた紙。この村のあたりは江戸時代、会津藩であったため藩に御用紙として納めていたそうです。明治時代、35軒ほどの農家によって和紙合作会社が作られ、また大正時代から昭和初期にかけて産業組合が作られるなど、和紙づくりが大変盛んな地だったようです。小出和紙工房にて紙漉き体験ができます。

小出生紙工房かかし

  • 新潟県東蒲原郡阿賀町小出2818
  • 0254-95-3493

伊沢和紙(いさわわし)

新潟県十日町市で漉かれている和紙。昭和30年代に途絶えてしまいましたが、地元の有志により「けやきの会」が結成され、原料である楮作りから始め伊沢和紙の復活を果たしたそうです。
伊沢和紙工房けやき にて紙漉き、原料である楮づくりの作業を体験することができます。

伊沢和紙工房 欅けやき

  • 新潟県十日町市犬伏143
  • 025-595-6692

大沢和紙(おおさわわし)

新潟県魚沼市大沢地区で漉かれた紙。最盛期は30軒程の農家が漉いていたそうですが、現在は遠藤工房ただ一軒だということです。

大沢和紙遠藤公房

  • 新潟県魚沼市大沢601

富山県

越中和紙

昭和59年に国の伝統的工芸品の指定を受けるため八尾和紙、五箇山和紙、蛭谷紙びるたんがみをまとめて越中和紙としました。それぞれの産地は独立していますが、外に向けては越中和紙に統一しています。

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八尾和紙(やつおわし)

富山県八尾町で漉かれる和紙。江戸時代に富山の薬売りの薬袋としても使われていました。明治初期の最盛期には「八尾山家千軒、紙漉かざる家なし」とうたわれる程だったようですが、現在は桂樹舎けいじゅしゃさん一軒がその伝統と技術を受け継いでいます。紙漉き体験もできます。

桂樹舎(けいじゅしゃ)
  • 富山県富山市八尾町鏡町668-4
  • 076-455-1184

五箇山和紙(ごかやまわし)

富山県五箇山地方(富山県の南西端にある南砺市の旧平村、旧上平村、旧利賀村を合わせた地域)で漉かれてきた紙。平家の落人が住み着いたといわれる五箇山、加賀藩の手厚い保護を受けながら発展を続け、いまも伝統を受け継いだ工房が良質な和紙を漉いています。
道の駅たいら 五箇山 和紙の里にて五箇山和紙体験ができます。

道の駅たいら 五箇山 和紙の里

  • 富山県南砺市東中江215
  • 0763-66-2223
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蛭谷和紙

富山県下新川郡朝日町蛭谷地区で漉かれた紙。昭和初期には120軒程が紙漉きをしていたそうですが、いったん途絶えてしまいます。
現在、朝日町に蛭谷和紙復活へむけ蛭谷和紙伝承協議会が発足し活動をしています。
なないろKANにて蛭谷和紙の購入ができるようです。

なないろKAN

  • 富山県下新川郡朝日町横水300
  • 0765-83-3700

石川県

能登仁行和紙(のとにぎょうわし)

石川県輪島市三井町仁行で漉かれる和紙。もともと仁行では和紙が漉かれてはいなかったのですが、昭和24年頃より遠見周作とおみしゅうさくさんが紙漉きを始めました。
杉の皮で漉いた杉皮紙すぎかわし、野の草花を摘み集め、そのまま和紙に漉く野集紙やしゅうし、能登でとれる珪藻土、赤土、黄土などを和紙の原料に混ぜて漉きあげた土入り紙つちいりしなど独創的な紙がつくられています。

加賀二俣和紙(かがふたまたわし)

石川県金沢市二俣町で漉かれる紙。養老年間(717年 – 724年)に僧の泰澄が医王山に寺坊を建立し、この時代に紙漉きが始められたのが起源といわれます。1300年の歴史を持つ由緒ある紙です。加賀藩前田家の庇護を受けて発展しました。
毎年六月第一日曜日には二俣紙すきの里まつりが行われています。
(残念ながら二俣紙すきの里古里館は閉館したとことです)

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加賀雁皮紙(かががんぴし)

天明3年(1783)より、石川県能美郡川北町で漉かれる加賀雁皮紙かががんぴし。原料の雁皮がんぴは栽培が難しいため自生のものを使わなければならず、とても希少なもので、しかも現在は加藤和紙工房ただ1軒だけが残っています。
加藤和紙工房は200年前から雁皮紙をつくり続け、その伝統的な製法を継承しています。

加藤和紙工房

  • 石川県能美郡川北町中島ヲ152
  • 076-277-5800

福井県

越前和紙(えちぜんわし)

福井県越前市今立地区(旧今立町)で漉かれる紙。品質、種類、量ともに全国一位の和紙産地です。越前奉書越前鳥の子紙国の重要無形文化財に指定されています。
越前和紙の里パピルス館にて紙漉き体験ができます。

越前和紙の里 パピルス館

  • 〒915-0232 福井県越前市新在家町8-44
  • 0778-42-1363

若狭和紙(わかさわし)

福井県小浜市和多田で漉かれる紙。小浜藩主酒井忠勝が、和紙の原料となるこうぞ三椏みつまたの栽培を奨励したことにより製造が盛んになったそうです。2つの系統があり、和多田紙は明治時代に絶えてしまい、名田庄紙は現在にも受け継がれています。
若狭和紙の家若狭工房にて紙漉き体験ができます。

若狭和紙の家

  • 福井県小浜市遠敷4-406
  • 0770-56-0363

若狭工房

  • 福井県小浜市川崎3丁目4番
    御食国若狭おばま食文化館2階
  • 0770-53-1034

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