四国の和紙の里

徳島県

阿波和紙(あわわし)

徳島県吉野川市山川町で漉かれている和紙。起源は1300年前の阿波忌部氏あわいんべしによるとされ、徳島藩が紙づくり力を注いだことにより全国に名を知られるようになりました。

最盛期の明治中期には250戸の紙漉き家がありましたが、大正10年には159戸となり、昭和3年に40戸、現在では専業が1社となっています。

昭和45年、徳島県無形文化財に指定、 昭和51年、経済産業大臣指定伝統工芸品となりました。

阿波和紙伝統産業会館にて本格的な手漉き和紙講習会が開催されています。

阿波和紙伝統産業会館

  • 徳島県吉野川市山川町川東141
  • 0883-42-6120
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拝宮和紙(はいぎゅうわし)


徳島県那賀郡那賀町拝宮はいぎゅう地区に受け継がれている和紙。かつて那賀川に近い拝宮地区は障子紙の一大産地で、農閑期にはほとんどの家が紙を漉いていたそうです。

現在は、拝宮手漉和紙工房にて和紙づくりが続けられています。

拝宮手漉和紙工房

  • 〒771-5518 徳島県那賀郡那賀町拝宮轟31
  • 0884-66-0702

愛媛県

伊予和紙(いよわし)

愛媛県四国中央市で漉かれる和紙。中央市は紙製品出荷額全国1位の紙のまちで、手漉き和紙以外に、印刷やペン書きに適した機械抄き和紙の生産でも有名です。

宝暦年間(1751~1763)に紙を漉いていたという伝承があります。最盛期は明治後半から大正初期で761戸もの家で紙を漉いていたそうです。

紙のまち資料館にて手漉き和紙体験【要予約】ができます。

紙のまち資料館

  • 四国中央市川之江町4069-1
  • 0896-28-6257
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■四国中央市 紙のまち資料館

周桑和紙(しゅうそうわし)

愛媛県西条市国安地区・石田地区で漉かれている和紙。天保年間に、周桑しゅうそう郡国安村(西条市国安)の田中佐平さんが、土佐で紙漉きを学び、つくり始めたのが起源だそうです。それが後に伊予奉書の名で広く知れわたるようになりました。

いまでも国安地区に4軒、石田地区に3軒の紙漉き場があるそうです。

西条市立東予郷土館手漉き和紙体験ができます。

東予郷土館

愛媛県西条市周布427

  • 愛媛県西条市周布427
  • 0898-65-4797
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大洲和紙(おおずわし)

愛媛県喜多郡内子町に伝わる和紙。記録によれば平安時代から和紙が漉かれていたと考えられています。

江戸時代に大州藩の財政を支える産業として繁栄し、明治時代には小田川沿いにたくさんの製紙工場が立ち並んでいました。

天神産紙工場てんじんさんしこうじょう紙漉き体験【要予約】、大洲和紙会館で和紙製品を買うことができます。

天神産紙工場

  • 愛媛県喜多郡内子町平岡甲1240-1
  • 0893-44-2002

大州和紙会館

  • 愛媛県喜多郡内子町平岡甲928
  • 0893-44-2002
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■天神産紙工場 天神産紙ホーム
■内子町公式観光サイト 天神産紙工場

高知県

土佐和紙(とさわし)

高知県土佐市、いの町周辺で作られている和紙。世界で一番薄い、厚さ0.03mmの土佐典具帖紙が有名です。

平安時代の法令集延喜式えんぎしき(朝廷の運営マニュアルのようなもの、お祭りや宮中で使う物品の原材料、地方から納入される貢納品などが記されている)に、献上品として土佐和紙の名が出ています。

江戸時代は、草木染を施した美しい七色の紙、土佐七色紙 とさなないろかみ が全国的に知られるようになり、幕府に献上されています。

明治時代の中頃には、吉井源太の功績により、全国一の生産量となりました。

いの町紙の博物館紙漉き体験ができます。

いの町紙の博物館

  • 高知県吾川郡いの町幸町110-1
  • .088-893-0886

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