烏山和紙(那須烏山市)

烏山和紙

山ありて
  水清き処に
   和紙は生れる

天皇皇后両陛下・皇族方のご静養の地、那須岳の山麓の水を集めて流れる那珂川。その辺に広がる下野国(現在の栃木県)は、平安の世の終わりから江戸時代のはじめまで那須氏が治める地でありました。

那須烏山市

当地での紙づくりは、鎌倉時代、那須十郎が越前(いまの福井県)より職人を招き寄せ那須奉書を漉かせたのが起源とされ、やがて那須紙として全国に知れ渡るようになります。

応永二十五年(千四百十八年)、那須資重によって築かれた烏山城下での紙づくりは江戸時代の終わりから明治のはじめに最盛期を迎えました。特に程村地区の程村紙、向田地区の十文字紙桟留紙は、烏山の三大高品質厚紙として日本全国で高い評価を受けました。

烏山和紙

程村紙は昭和五十二年に国の選択無形文化財に指定され、現在は、那須烏山市に唯一残った福田製紙所がその伝統を受け継いでいます。

那須楮

世に名高い那須楮

那須楮は最も質の高い楮とされ、きめの細かい光沢のある紙となります。
現在では茨城県太子町周辺でしか栽培されていない希少なものとなりました。
烏山和紙の他、ユネスコ文化遺産指定の本美濃紙、人間国宝・岩野市兵衛氏が漉く越前奉書など、高級和紙の原料として欠かせないものです。

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